【失敗談】22万件のデータ自動化を完成させたのに、1円も稼げなかった話

クラウドワークス攻略

「動くもの」は完成した。クライアントもOKした。なのに――

前回の記事で、私はちょっと自慢気に、こんな話を書きました。

【実録】非エンジニアの私が、コードを1行も書かずに22万件の住所→郵便番号を自動取得した話

非エンジニアの私が、Geminiの力を借りて、22万件のデータ自動化をやり遂げた――。

技術的には、たしかに成功でした。

動くものは完成したし、クライアントからも「OKです」と検収※(※納品物を確認して、受け入れること)の返事をもらいました。

……なのに。

この案件、私は最終的に1円も受け取れませんでした。

今日は、その「お金にまつわる失敗」を、洗いざらい書きます。

正直、自分のカッコ悪い部分をさらけ出すのは、なかなか勇気がいります。

でも、これから副業で案件を受けようとしている人が、私と同じ轍(てつ)を踏まないように。

すべて、正直に書きます。


まず、何が起きたのか(時系列)

順を追って説明します。

① 「住所→郵便番号を280件入力」という案件に応募 ② 応募時に「自動化もできます。データ入力だけなら3,000円、自動化込みなら5,000円」と提案 ③ 280件の入力作業は他の人に決まったが、「自動化」の相談を受ける ④ 「まずは3万件のファイルで」と試したらうまくいき、最終的に22万件を統合して完成 ⑤ スプレッドシートを共有し、クライアントの検収もOK ⑥ ここで初めて、報酬の交渉に入る ⑦ 「8万円」で打診 → 「市販品が最安57,000円」と指摘される ⑧ 「60,000円+更新・メンテ20,000円」で再提示 ⑨ そのまま、音信不通に……

そう、完成して、検収もOKだったのに、お金の話で止まってしまったんです。

今ふり返ると、失敗の原因は、1つや2つではありませんでした。

順番に、解剖していきます。


失敗①:「契約」を、文面で固めなかった

一番の根っこは、これです。

私はこの仕事を、クラウドワークスの正式な契約を結ばないまま、メッセージのやり取りだけで進めてしまいました。

「いい人そうだし」「話が早いし」と、なんとなくの空気で。

でも、正式な契約がなければ、「いくらで」「何を」「いつまでに」が、どこにも残りません。

揉めたときに、自分を守ってくれるものが、何もないんです。

失敗②:報酬を「最初に」決めなかった

これも痛恨でした。

私が報酬の話を切り出したのは、全部作り終わってから

順番が、完全に逆だったんです。

考えてみれば当たり前で、モノが出来上がってしまった後では、こちらの交渉力はゼロに等しい

「もう完成してるなら、安くてもやってくれるよね?」という空気に、なってしまう。

報酬は、作業に入る前に決める。

頭では分かっていたのに、できていませんでした。

失敗③:スプレッドシートを「編集権限」で共有してしまった

これは、技術的な不慣れが招いた失敗です。

スプレッドシートの共有方法がよく分かっておらず、私はクライアントに**「編集できる権限」で**共有してしまいました。

本来、納品前の確認なら「閲覧のみ」で十分です。

編集権限で渡すということは、完成したデータを、まるごとコピーして持っていける状態にする、ということ。

……あくまで可能性の話ですが、データだけ抜き取られた、という見方も、できてしまいます。

真相は分かりません。

でも、「そう疑わざるを得ない状況を、自分で作ってしまった」ことが、問題なんです。

失敗④:AIの「好感触」を、鵜呑みにした

ここは、AIブログらしい失敗かもしれません。

報酬をいくらにするか、私はGeminiに相談しました。

「データの規模や、表記ゆれ対応の複雑さを考えると、6〜8万円が妥当」

そう言われて、私は「8万円」で打診したんです。

でも――これはAIの言葉を、そのまま信じすぎた例でした。

AIは、私が入力した情報の中だけで「妥当」と判断します。

実際の市場相場や、目の前のクライアントの予算感までは、知りません。

AIの出した数字は、あくまで”参考値”。最終判断は、自分でする。

これは以前、別の記事でも、自分で書いたことでした。

5児の父・経理マンの私が、AIで絶対にやらないこと3選

分かっていたのに、やってしまった。お恥ずかしい限りです。

失敗⑤:相手の「57,000円」の真意を、読み違えた

8万円で打診したあと、クライアントからこう返ってきました。

「市販されているものでも、最安で57,000円ですよ」

このとき私は、「じゃあ6万円くらいなら大丈夫か」と受け取りました。

そして「60,000円+メンテ20,000円」で再提示。

でも、今になって思います。

あの「57,000円」は、たぶん**「もっと安くしてほしい」というサイン**だったんじゃないか、と。

おそらく、相手が本当に出したかったのは、3〜4万円くらい。

その本音を、私は読み取れませんでした。

(余談ですが、相手の意図を汲み取るのは、本来Claudeが得意なところ。交渉メッセージを送る前に、一度Claudeに相談すればよかった、と後から思いました。)


じゃあ、次はどうするのか

長々と失敗を並べましたが、大事なのは、ここからです。

私がこの一件で、「次は絶対にこうする」と決めたことが、2つあります。

① 最初に、見積りと契約を「文面」で固める

何を、いくらで、いつまでに作るのか。

これを、作業に入る前に、必ず文面で残す

口約束や「なんとなくの空気」では、二度と進めません。

クラウドワークスなら、正式な契約手続きをきちんと踏む。これを徹底します。

② 共有は「閲覧権限のみ」にする

納品前の確認は、閲覧権限だけで渡す。

編集やコピーができる状態で、完成品を先に渡さない。

たったこれだけのことで、防げるリスクがあるんです。


それでも、この経験は「赤字」じゃない

ここまで読んで、「散々だな」と思われたかもしれません。

たしかに、報酬は1円も入りませんでした。

費やした時間を考えれば、完全な「ただ働き」です。

でも、私はこの経験を、後悔していません。

なぜなら――

  • 非エンジニアでも、AIで22万件の自動化ができると証明できた
  • 報酬交渉と契約の「やってはいけないこと」を、身をもって学べた
  • そして今、こうして記事のネタにできている(笑)

お金にはならなかったけれど、スキルと教訓は、しっかり手元に残りました

「作れること」と「稼げること」は、まったくの別物。

技術はAIが助けてくれても、値付けと契約だけは、自分で守るしかない

これが、今回いちばんの学びです。

同じように副業で頑張っている方の、ささやかな”反面教師”になれたら嬉しいです。


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