「1円も稼げなかった」あの案件に、続きがありました
少し前に、私はこんな”恥さらし”の記事を書きました。
▶ 【失敗談】22万件のデータ自動化を完成させたのに、1円も稼げなかった話
22万件のデータ自動化を完成させ、クライアントの検収もOKだったのに、報酬交渉でつまずき、そのまま音信不通に――。
完全に”ただ働き”で終わった、苦い話でした。
ところが。
この案件、まだ終わっていなかったんです。
結論から言います。
最終的に、2万円で決着しました。
今日は、その「逆転までの全記録」を書きます。
おさらい:なぜ”ゼロ円”で止まっていたのか
簡単に経緯をふり返ります(詳しくは前回の記事に書いています)。
私は完成品を納品したあと、報酬を「8万円」で打診しました。
すると、クライアントから「市販品でも最安57,000円」という指摘が入る。
そこで「60,000円+メンテ20,000円」で再提示したところ――返事が、ぱったり途絶えました。
このとき、私はこう推察していました。
「たぶん、こちらの報酬設定に、納得していないんじゃないか」
8万円も、6万円+2万円も、相手の感覚からすると「高い」のではないか、と。
私がやったこと:たった一文を、送った
そこで私は、思い切って再提案をすることにしました。
ただし、今度はごちゃごちゃと交渉を重ねませんでした。
送ったのは、たった一文。
「20,000円(税抜・手数料別)はいかがでしょうか。」
これだけです。
なぜ、こんな短文にしたのか。
理由はシンプルで、相手が引っかかっているのは「金額」だと確信していたからです。
連絡が途絶えた原因が金額なら、あれこれ言葉を足すより、新しい金額をズバッと示すのが一番伝わる。
そう判断しました。
結果は――。
この一文で、報酬獲得に至りました。
やはり、ネックは金額だった。
私の予想は、当たっていたんです。
なぜ「2万円」だったのか
ここで「なんで2万円?」と思った方もいるはずです。
8万円から、いきなり4分の1ですからね。
値付けの根拠は、こうでした。
まず、自分の作業した感覚から、2〜3万円くらいが妥当だと感じていました。
そのうえで、あえて**最安の「2万円」**を選んだ。
理由は、「実績を積むこと」を最優先にしたからです。
私はまだ、クラウドワークスでの成約実績がほとんどない身。
ここで金額に固執して、またゼロ円で終わるくらいなら、安くても「完遂して、報酬を受け取った実績」を1つ作る方が、今の自分には価値がある。
そう考えました。
今回いちばんの学び:AIと、自分の「感性」を天秤にかける
前回の失敗談で、私はこう書きました。
「報酬の値付けを、AI(Gemini)の提案(6〜8万円)に頼って、鵜呑みにしてしまった」と。
今回は、そこを変えました。
AIが出した「6〜8万円」という数字と、自分の肌感覚である「2〜3万円」。
この2つを天秤にかけて、最後は自分で決めたんです。
そして痛感しました。
AIの提案と、自分の感性。この2つを天秤にかけて判断しなければならない。
AIは、こちらが伝えた情報の中だけで「妥当」を計算します。
でも、目の前の相手の予算感や、その場の空気は、現場にいる自分にしか分かりません。
AIの数字は、あくまで天秤の片方の皿。
もう片方に「自分の感性」を載せて、初めてバランスが取れる――。
これが、今回いちばんの収穫でした。
まとめ:6万円の差は、”授業料”だった
当初の8万円提案と比べれば、最終的な2万円は、6万円も少ない金額です。
数字だけ見れば、大きく譲歩したように見えるかもしれません。
でも、私はこう思っています。
この6万円の差は、ただの値引きではなく、”授業料”だった。
今回の一件で、私はこれだけのことを学びました。
- 契約と報酬は、作業前に文面で固める
- データの共有は、閲覧権限のみにする
- AIの提案は、自分の感性と天秤にかけて判断する
- 相手の言葉の裏にある本音を、読み取ろうとする
これだけ学べて、しかも実績も1つ手に入った。
2万円以上の価値は、間違いなくありました。
「作れること」から、「稼げること」へ。
ほんの小さな一歩ですが、私は確かに前に進めた気がしています。
もしあなたが今、報酬交渉で相手の返事が途絶えて悩んでいるなら――一度だけ、勇気を出して「新しい金額」をストレートに伝えてみてください。
沈黙の原因が金額なら、その一文だけで、状況が動くことがあります。
そして値付けに迷ったら、AIの出した数字を鵜呑みにせず、必ず「自分の感覚」と並べて決める。
この2つだけは、覚えて帰ってください。
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